やっぱりついてくる

InputとOutputの相関」のページでTOEICのスコアを軸に読む・聞くのInputのスキルと話す・書くのOutputのスキルの相関と傾向をお話ししました。特にSpeakingの能力は、それまでに蓄えたInputのスキルをベースに、機会さえ与えられれば顕著に伸びるということをいいましたね。

  • 海外に出張にいくと偶然に行きも帰りも同じ飛行機に搭乗する観光旅行者に遭遇することが意外と多くあります。
  • それほど海外旅行経験もないのでしょうか?行きの機内の外国人乗務員の問いかけにもたどたどしく答えています。ところが帰りの機内では、乗務員の問いかけにも反応も素早くにこやかに答えています。たった1週間の海外旅行です。
  • 1週間で英語力が上達したとはいいません。いいたいのはSpeakingの上達メカニズムの一端をかいま見たような気がした、ということです。Speakingはwriting以上に能動的なものです。実力を十分に発揮するためにはある時期破らなければならない「壁」のようなものがあります。実践で身につけなければいけない「反射神経」のようなものがあります。
  • 私のBBSに書き込みいただく方の中に現在、USで大学院生活をおくっておられる方がいます。留学前にかなりの実力を日本国内でつけておられた方です。どちらかといえばpracticalというよりもacademicな学習のようにお見受けしていました。ただ、それほど国内で話す機会はなかったようで、留学当初はSpeakingの渋さを実感されていたようです。
  • ところが最近になってかなり顕著なspeakingのスキルの上達を身をもって経験されているようです。私が経験したことととてもよく似ています。そしてこれが同じTOEIC900点以上の人でもSpeakingやWritingで大きな差が出てしまう一因なのです。
  • もちろん、overallな積み上げがなくいたずらに語学留学してもこの効果はしれているということは以前にもいいました。特にInputの積み上げがあるからこの効果が顕著になるんです。
  • でもこのような環境に身を置くということは、留学や私のような外資での経験、などのようにかなり限られてしまいます。だからその効果も広く喧伝されていないのではと思うんです。
  • 最近、この点を注目したおもしろいコースがアルクから紹介されています。このコースでspeakingの全ての壁が突破できるとはいいません。ただ中級でレベルでよく経験する初期の「壁」を日本で積極的に破るためには有効な手法だと思います。こちらから無料の体験CDも申し込めるようです。